Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

マルス モルテージ 越百 Mars Maltage Cosmo

中々開けられないシングルモルト駒ケ岳や津貫を作っている本坊酒造マルスウイスキー)、前哨戦として購入しやすいマルスモルテージ越百をテイスティングします。

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色はきれいな琥珀色。わずかに赤味も入っているか。
香りは甘くフルーティー。レーズン、バニラ、蜂蜜、バナナ、モルトといったところで、とてもバランスが良いと感じる。
口に含むと、スパイシーな刺激と甘味が拮抗する。すぐに刺激はおさまってまろやかなになり、アフターに若干の苦みと渋みが残る。

色や香り・味などから、シェリー樽熟成原酒もブレンドされているのかもしれない。

トワイスアップにすると、青リンゴの香りが立ってきた。口当たりはマイルドになるが、味はぼやけて物足りなく感じる。飲みやすくはあるが、トワイスアップよりもストレートで味わう方が良いと思う。

ロックにすると甘味が増す。甘ったるいということはなく控えめな甘さ。口内にしばらくおくと甘味が弱まってビターさがが感じられるようになる。

ハイボールにすると、シェリー樽っぽい香り甘味と炭酸の刺激がマッチして美味しい。

実はあまり期待していなかったのですが、想像以上のものでした。これは他のマルスウイスキーへの期待が高まります。

 

レビュー日:2021年8月10日

【評価:7.5/10.0】
 
ボトル詳細
日本 
地域
長野県
蒸溜所
スタイル
ヴァッテッドモルト
熟成年数
NA
アルコール度数
43%
容量
700ml

 

 

グレングラント 10年 Glen Grant 10 years old

先日開けたグレングラント アルボラリスがとても美味しかったので、スタンダード品のグレングラント10年も購入してみました。

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色は明るい黄金色。アルボラリスとほぼ同じ。

香りは、バニラ、青リンゴ、洋ナシ、蜂蜜で、アルボラリスよりも甘めでちょっと熟したフルーツといった印象。

口に含むと、はじめに酸味を感じ、次に程よいスパイシーな刺激、そして控えめな甘みを感じる。のど越しはソフトでやわらかく飲みやすい。

トワイスアップにしても、甘いフルーツの香りは健在。味わいは酸味が落ち着き甘味を感じやすくなったが、すぐにいなくなってしまった。
ストレートでも思ったが、あっさりしすぎていて、ちょっと物足りない。ただアルボラリスを飲んでも最初に感じたほどの香りや味が今日は感じられないので、私の鼻と舌の調子がよくないのかもしれない。
ロックにすると苦味が加わり、ビターとフルーツのハーモニーを楽しめる。ただし氷が溶けて薄まってしまうと、元があっさりしているだけに味がなくなってしまった。これは早く飲み終えること。
ハイボールにすると、炭酸で酸味がちょっと強くなり甘さは控えめ。暑い夏には向いているかもしれない。ちょっとレモン汁を入れてみたら味変しておいしかった。
期待して購入したものの、ちょっとパンチが弱かったかな。すっきりさっぱりしたウイスキーが好きな人には合うと思います。
 

レビュー日:2021年8月7日

【評価:6.0/10.0】

 
ボトル詳細
地域
スペイサイド
蒸溜所
グレングラント
スタイル
熟成年数
NA
アルコール度数
40%
容量
700ml

 

【アルボラリスのレビューはこちら】 

グレングラント アルボラリス Glen Grant Arboralis - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

 

  

グレンモーレンジィ ラサンタ12年 Glenmorangie Lasanta 12 Year Old

今日はグレンモーレンジィ・ラサンタをいただきます。これはバーボンカスクで熟成したのち、シェリー樽(オロロソとペドロヒメネス)で追熟したもの。年数表記は12年です。

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色は少し赤味を帯びた琥珀色。ラベルが赤いのに誘導されているかもしれないがシェリー樽系の色味。
香りはソフトで、シェリー樽系の甘いレーズンと蜂蜜。全体的には赤いフルーツ系の香りで、オリジナル10年の青いフルーツ系とは異なる。
口に含むと、アルコール刺激とは違う心地よいスパイシーさと控えめな甘さが口内に広がる。シェリー樽系はちょっと苦手なのだが、これは主張が強すぎず私にはちょうど良い。二口目は香りは蜂蜜やトッフィーな甘い系が主に感じられるが、味わいは甘すぎずちょうどよい。
少し加水すると、香りがとても華やかになる。オリジナル10年と比べると香り立ちのレベルが違い、グレンファークラス12年と比べるとシェリー樽の苦手なところ(ゴム臭?)などがこちらにはない。
トワイスアップにすると香りは弱まり、甘い蜂蜜系の香りが残る。口当たりはスパイシー感が弱まり、控えめな甘みと酸味が前に出て、飲み込むとスパイシー感も残る。
ロックにすると、甘味が強く感じられるようになり、レーズンや赤い果実の香りとあいまってうまい。程よい苦味がアクセントを加えてくれている。
ハイボールにしてもうまい。ストレートで感じる香りがハイボールにしても残っており、味わいは甘味、苦味、酸味が炭酸とマッチし、飲みながら唾液が湧いてくる。
お値段はそこそこするが、どの飲み方でも美味しいので安心して飲める。美味しいお酒を飲みたくなった時には召喚することにしよう。
 
【評価:7.5/10.0】
 
ボトル詳細
地域
ハイランド
蒸溜所
スタイル
熟成年数
12年
アルコール度数
43%
容量
700ml

 

グレンモーレンジオリジナル10年のレビューはこちら】

グレンモーレンジィ オリジナル10年 Glenmorangie Original 10 Year Old - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

 

ネヴィス・デュー Nevis Dew

久しぶりの「1,000円前後で評判のよいウイスキーシリーズ」として、本日はネヴィス・デューをいただきます。これはベン・ネヴィス蒸溜所が出しているブレンディッドで、以前飲んだフォートウィリアムと同じですね。さて、どう違うのでしょうか。

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色は中庸な黄金色。フォートウィリアムとほぼ同じ。

香りはまず鼻をつくアルコール感、その中に少し青リンゴ系と乳酸菌系の香り。

口に含むとスパイシー。かなりの刺激を感じるがしばらくすると慣れ、マイルドになった。フォートウィリアムと飲み比べると、フォートウィリアムの方が圧倒的にまろやか。ほぼ同じ価格なのに、こんなにも違うとはちょっとびっくり。

ちなみに裏ラベルを比較するとこんな感じ。

  • フォートウィリアム
    ニッカウヰスキー社ブレンダーにより日本人の繊細な味覚にかなう、甘くやわらかでスムースな味わいに仕上げました。
  • ネヴィス・デュー
    日本人の繊細な味覚にかなう、やわらかく、まろやかな味わいに仕上げました。

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トワイスアップにすると、アルコール感が弱まり香りが良くなった。弱いが甘いフルーツの香り。飲み口は、強い刺激だったものがビターな味わいに変化した。

ロックにすると、加水された分アルコール刺激は弱まり飲みやすくなるが、甘味はやはりほとんどなくビターな味わい。トワイスアップでも気になっていたのだが、シェリー樽系の香りが入っているようだ。

ハイボールにすると、シェリー樽感がより感じられるようになった。とはいえ、私はやっぱりこれは苦手だなぁ。

うまい!というウイスキーではないが、1,000円前後ということで気軽に飲めるものなので、ハイボールやカクテルの材料としてちょくちょく飲んでいこう。

 

レビュー日:2021年7月31日

【評価:5.0/10.0】

 

ボトル詳細
蒸溜所
スタイル
ブレンディッド
熟成年数
NA
アルコール度数
40%
容量
700ml
  

     

ベン・ネヴィスとフォートウィリアムのレビューはこちら】

ベン・ネヴィス BEN NEVIS 10years old - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

フォートウィリアム Fort William - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

 

ラガヴーリン 16年 Lagavulin 16 Years Old

今日はアイラモルトラガヴーリン16年をいただきます。
ボトルは薬品系、というかヨードチンキを思い浮かべてしまう。

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色は濃い目の琥珀色。これまで飲んできたアイラモルトは色が薄めだったのでちょっと驚いた。
香りは上品な甘さが最初に感じられ、焦がしたカラメル、メープルシロップ。少し時間を置くとピートのヨード香。煙っぽさははなく、またアルコール刺激は感じられない。
口に含むと、刺激は弱めだが舌を麻痺させるようにまとわりつく。口内には薬品臭が広がる。2杯目に行こうとすると鼻が慣れたのか、ヨード香の奥に隠れていたオレンジの香りが感じられた。味わいは苦い薬を飲んでいる感じ。
少し加水すると香りは弱まる。加水の影響ではなく単に鼻が慣れてしまっただけかもしれない。
トワイスアップにすると、苦い薬が水で薄められた感じ。甘味などは全然感じられない。
ロックにすると少し甘味が出て、苦味とピートの臭さと程よくバランスがとれている。これはありだと思ったが、氷が溶けて加水が進むと、水で薄めた苦い薬になってしまった。
ハイボールにしてもまずさ(失礼!)は変わらず、苦味がより強調される。

 

アイラの巨人は、上級者向けのお酒でした。
 

レビュー日:2021年7月23日

【評価:6.0/10.0】
 
ボトル詳細
地域
アイラ
蒸溜所
スタイル
熟成年数
16年
アルコール度数
43%
容量
700ml

 

【その他アイラモルトの記事はこちら】

アードベッグ10年 Ardbeg 10 Year Old - Whisky Diary

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ラフロイグ10年 Laphroaig 10 Year Old(正規品) - Whisky Diary

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ボウモア12年 Bowmore 12 Year Old - Whisky Diary

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ポートシャーロット アイラ・バーレイ Port Charlotte Islay Barley - Whisky Diary

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カリラ12年 CAOL ILA 12 Years Old - Whisky Diary

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グレングラント アルボラリス Glen Grant Arboralis

2021年5月11日に発売され、コスパがすごいと評判のグレングラント アルボラリスを購入しました。ノンエイジとはいえ2000円台前半のシングルモルトは確かにコスパは高い。創立180年の年に発売したとのことで、限定なのかレギュラーラインナップになるのかはよく分かりません。

シングルモルトウイスキー「グレングラント アルボラリス」 新発売|CT Spirits Japan株式会社のプレスリリース

prtimes.jp

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色は明るい黄金色。やや薄め。

香りは、柑橘系で箱とボトルのイメージのせいかオレンジに感じる。クリーム、ミントもあるかな。スペイサイドらしくフルーティーグレンモーレンジィもこんな感じだったかな。

口に含むと、まず甘味を感じる。刺激もほぼ同時に感じられるがしばらくすると消える。その後甘味が再来し、飲み込むと余韻は短め。

トワイスアップにすると、柑橘系の香りは弱まり、甘い香りが残る。ハチミツというよりシロップ。味わいは甘味が強くなり、またオレンジやレモンの柑橘系の味が感じられる。香りが柑橘系のものは多いが、味まで感じられるものは少ないのではないだろうか。これはいいなぁ。
ロックにしてもうまさは変わらず。フルーティーな香り、甘い口当たり。
ハイボールにすると、レモン水のソーダ割といった感じ。酸味が強くなり甘さは控えめとなる。 
これは大当たり!おすすめです。
 

レビュー日:2021年7月18日

【評価:7.5/10.0】

 
ボトル詳細
地域
スペイサイド
蒸溜所
グレングラント
スタイル
熟成年数
NA
アルコール度数
40%
容量
700ml

 

ニッカ カフェモルト Nikka Coffey Malt Whisky

前回のカフェグレーンと比較したく、カフェモルト開封します。原材料はモルトのみなのですが、ポットスチルではなくカフェスチル(連続式蒸留器)を使用しているためシングルモルトは名乗れずグレーンウイスキーに分類されるそうです。シングルグレーンでもないのでカテゴリー分類に困ってしまうのですが、当ブログではシングルグレーンにしておきます。

ニッカ カフェモルト|商品紹介|NIKKA WHISKY

www.nikka.com

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色はきれいな琥珀色。カフェグレーンより少し濃い。

香りは甘い香りだが、カフェグレーンとは少し違いモルティ、クリーミー。上品なホワイトクリームのようにを感じる。

口に含むと甘味が口に広がり、その後でそれなりに刺激が来る。アルコール度数は45%。

トワイスアップにすると、青リンゴ系の香りが出てきた。また香水や石鹸の香りもある。味わいは甘味が強くなり飲みやすい。

ロックにすると、甘さが少し抑えられ、苦みとのバランスがよくなりおいしい。モルティな香りも健在。

ハイボールにすると、旨味のある濃い味わい。飲みごたえがある。

個性的で甘味も強すぎないので、私はカフェグレーンよりこちらの方が好き。カフェグレーンもカフェモルトも休売中ですが、早く再販売してほしいですね。

 

レビュー日:2021年7月17日

【評価:7.0/10.0】

 

ボトル詳細
日本
蒸溜所
ニッカ
スタイル
モルトをカフェスチルで蒸溜
熟成年数
NA
アルコール度数
45%
容量
700ml

 

【カフェグレーンはこちら】

 ニッカ カフェグレーン Nikka Coffey Grain Whisky - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

 

【蒸溜所限定版はこちら】

ニッカ シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ Nikka Single Coffey Grain Whisky Woody & Mellow - Whisky Diary

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