Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

ザ・マッカラン ダブルカスク 「本物と出会う旅」

本日は、六本木ヒルズで開催されていたマッカランのイベントに行ってきました。

www.suntory.co.jp

prtimes.jp

大屋根プラザに特設ブースがあり、マッカラン ダブルカスクを学べます。

  1. アメリカンオークとヨーロピアンオークの説明
  2. 製造工程のビデオ
  3. マッカラン ダブルカスクの12年、15年、18年の香り

最後のコーナーでは、下の写真のシート(マッカランをスプレーしたもの)で香りを体験することができました。その前の展示は特筆するところはなかったのですが、これはよかったです。熟成年数が進むにつれ、フルーティーな香りから、レーズンやドライフルーツの香りに変化していくのが感じられました。

展示ブースの後は、マッカラン・バーへ。

12年しかなかったのは残念ですが、ペアリングフードとともにストレートでいただきました。

マッカランはあまり私好みではない印象だったのですが、悪くはなかったため自宅のダブルカスクをあらためて飲んでみます。

バーではストレートでいただいたのでロックでいただくと、味わいは甘苦くねっとりとしている。バター、レーズン、ハチミツ。うん、悪くない。ただちょっとお高いんですよね。

【過去のマッカランのレビューはこちら】

マッカラン12年 ダブルカスク The Macallan 12 Year Old Double Cask - Whisky Diary

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ザ・マッカラン12年 シェリーオークカスク The Macallan 10 Year Old, Sherry Oak Cask - Whisky Diary

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Muichibutsu Anniversary Bottle Sherry Cask Pedro ximenez single malt No.296 No.569 aged 10 years

本日は、ちょっと変わり種です。
Muichibutsu Anniversary Bottle Sherry Cask Pedro ximenez single malt No.296 No.569 aged 10 yearsをいただきます。
Muichibutsu(無一物)は、壱岐の蔵酒造の麦焼酎シェリー樽で熟成させたブランド。このボトルは10年間長期貯蔵したもので、色の濃さが焼酎のレギュレーションを越えているためリキュールとして販売されたものです。

は濃いブラウン。
香りは甘いカラメル、ハッカ(揮発したアルコール感)、レーズン。香りからは焼酎は感じられず、熟成されたウイスキーのようだ。
口に含むとスパイシーな刺激と心地よい甘み。口内で転がすと、旨味がジワリと広がる。飲み込んだ後の余韻は長く、シェリー樽由来の香りをたっぷり感じることができる。
ウイスキー:水=2:1位に加水すると、フルーティーな香りと爽やかな香りが立ち上ってくる。味わいは甘味が優勢になり、舌触りはとてもシルキー。これは美味い。
トワイスアップにすると、飲みやすくはなるが、香りや味わいは物足りなくなる。
 

ロックにすると、ロックにしてはスムースな口当たり。味わいは程よい甘み。口内で温度が上がると苦みが加わってくる。若干焼酎の感じもあるが、それでも十分おいしく頂ける。

 

ハイボールにすると、甘苦さに酸味が加わった感じ。美味しくはあるが、このお酒の熟成感を味わうにはちょっと不向き。

 

焼酎の長期樽熟成はいくつかの蔵から出されているが、ウイスキーとはちょっと違うフレーバーもあるものの、一つのジャンルとしてあってよいのだと思う。酒税法の関係で樽熟成による色が濃くなると焼酎を名乗れないレギュレーションは、見直して別ジャンル(長熟焼酎とか)としてもよいのではないだろうか。

 

 【評価:8.0/10.0】

ボトル詳細
日本 
地域
蒸溜所
壱岐の蔵酒造
スタイル
リキュール
熟成年数
10年
アルコール度数
43%
容量
700ml

 

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【他の焼酎ベースのレビューはこちら】

朝倉 シェリーカスクフィニッシュ / Asakura Sherry Cask Finish - Whisky Diary

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朝倉 ブランデーカスクフィニッシュ / Asakura Brandy Cask Finish - Whisky Diary

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アマハガン まどろみバーメイド 陽乃崎日代子 / AMAHAGAN Sleepy Barmaid Hiyoko Hinosaki - Whisky Diary

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オールド・パー シルバー / Old Parr Silver

本日は、オールド・パー シルバーをいただきます。

お約束でこれも ↓

は綺麗な琥珀色。12年とほぼ同じ。
 
香りは12年と比べると弱め。フルーティな青リンゴとほのかなピート。
 
口に含むと弱めの刺激と甘味。ちょっと待つと辛さも感じるが、トータルとしてスムースな味わい。飲み比べると12年の方がリッチな味わいだが、シルバーも飲みやすい。
 
少量加水すると、ピートの香りが感じやすくなる。味わいは最初は甘味が強く感じられるが、すぐに苦味が強くなる。
 
ウイスキー:水=2:1位に加水すると、フルーティーな香りが支配的になる。味わいは滑らか。甘すぎず、辛すぎず、中庸な味。
 
トワイスアップにすると、香りはまだあるものの。味わいは薄まり物足りなくなった。
 

ロックにすると、甘苦い。その後スパイシーな刺激が広がる。香りはピートスモークを楽しめる。時間が経って加水が進むと、やさしい味わいになり飲みやすい。

 

ハイボールにすると、ピートの香りとしっかりとした旨味が感じられる。

 

Amazonによると、オールド・パー シルバーと12年の商品特徴はこんな感じ。

  • シルバー

軽やかで奥行のある現代的な味わいのノンエイジ。ソーダで割るとフレッシュな香りが際立ち、キレの良い後味とともに、心地よいスモ―キーな余韻を楽しめます。

  • 12年

12年以上熟成した原酒が醸し出す滑かで芳醇な味わい、奥行きのある香りと暖かみのある⾧い余韻はまさに日本人好み。

オールド・パー12年は値段なりに美味しく、シルバーも飲みやすいウイスキーでした。シルバーは個性は強くなく、抵抗感なく飲める造りで、普及価格帯のブレンデッドとしては悪くないとは思います。ただし、ウイスキー通の人には物足りないかも。

 

 【評価:7.5/10.0】

ボトル詳細
地域
蒸溜所
MacDonald Greenlees Distillers
スタイル
ブレンデッド
熟成年数
NA
アルコール度数
40%
容量
750ml

 

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オールド・パー 12年 / Old Parr 12 Years old

10日間ほど出張していたため、更新が滞ってしまいました。
本日は、オールド・パー 12年をいただきます。
オールド・パーと言えば、岩倉具視が持ち帰ったとかで政治家に愛飲されたウイスキーとして有名です。
また、オールド・パーと言えばこれ ↓ ですね。傾けても倒れません。

は綺麗な琥珀色。

香りはとてもふくよか。ハチミツ、プラム、ほのかにピート、すーっと感じるアルコール。しばらく時間を置くと、ハッカや青い果実。
口に含むとほとんど刺激がなくスムース。ちょっと待つと、辛味と甘味が控えめに舌の上で広がる。
少量加水すると、香りはより芳醇になる。味わいは甘味が優勢になり、辛味は後退する。
ウイスキー:水=2:1位に加水すると、青リンゴのフルーティーな香り。スペイサイド系。キーモルトはクラガンモアとのことで、フルーティーなスペイサイドモルトがここで顔を出してきた。味わいもとても飲みやすくちょうどよい。
トワイスアップにしても、なお香りはしっかりたっている。ここでは強くはないがピートが優勢。味わいはさすがに薄まり物足りなく感じるが、ストレートから飲んできたからそう感じるのであり、最初からトワイスアップで飲めば、それはそれでありだと思う。

ロックにすると、最初の味わいは甘味、その後ジワリと苦味が来る。プラムやレーズンの香りはシェリー樽熟成原酒からか。

ハイボールにすると、少しケミカルな香りが感じられるようになった。これはこれで面白く、味わいもしっかり旨味が感じられて美味しい。が、もしかしたらハイボールよりも水割りの方が美味しいかも。

12年物のブレンデッドスコッチウイスキーの中では、ワンランク上のプレミアムな価格のオールド・パーですが、それに見合った1本だと思いました。やまやさんで、オールド・パー12年とシルバーのセットで5,500円というお買い得価格&全国旅行支援クーポン(2,000円)使用でお安く手に入れることができました。

次回は、オールド・パー シルバーをレビューする予定です。

 

 【評価:8.0/10.0】

ボトル詳細
地域
蒸溜所
MacDonald Greenlees Distillers
スタイル
ブレンデッド
熟成年数
12年
アルコール度数
40%
容量
750ml

 

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シングルモルト津貫 2023 Edition / Single Malt Tsunuki 2023 Edition

本日は、シングルモルト津貫 2023 Edition をいただきます。
この津貫はいくつかの酒店で見かけたので入手しやすいと思われますが、本坊酒造のサイトによると生産数は47,000本とのこと。津貫 The Firstの9,984本に比べると5倍近い本数が生産されています。

は綺麗な琥珀色。The Firstとほぼ同じ。

香りは、すっきりとしたモルト、アルコール。「バーボンバレルを主体に様々な樽で熟成したモルト原酒をヴァッティング」とのことだが、バニラ感は感じられない。The Firstの方が、ハチミツやあんずなど熟成感が感じられる
口に含むと甘味がまず感じられ、次にスパイシーな刺激。アルコール度数が50%なので刺激は仕方がない。舌が慣れると、程よい麦芽の甘味。味の傾向はThe Firstと同じ。
少量加水すると、柿の香りが出てきた。
ウイスキー:水=2:1位に加水すると、かすかにピートの煙が感じられる。味わいは甘さが増して美味しい。その後辛味が上書きして来るが、モルトの旨味もしっかり感じられる。津貫は過去のレビューを見直すと、どれも2:1の加水バランスがベストだった。
トワイスアップにすると、やはり味わいが薄まってしまい物足りない。スムースに舌の上に滑り込んできて、最初に甘さ、次に辛味に変化するのは変わりないが、それぞれパンチは弱くなり物足りない。

ロックにすると、モルトの香りがしっかり。口に含むとやさしい甘苦さから、温度がちょっと上がると辛味が強まる。

ハイボールにすると、甘くて旨い。味がしっかりしていて飲みごたえがある。これはいい。

これまで飲んできたものも含め、津貫は2:1加水とハイボールがおすすめ。九州の蒸溜所ということもあり個人的に応援したい。

 

 【評価:7.5/10.0】

ボトル詳細
日本 
地域
鹿児島県
蒸溜所
スタイル
熟成年数
NA
アルコール度数
50%
容量
700ml

 

シングルモルト津貫のレビューはこちら】

シングルモルト津貫 ザ・ファースト / Single Malt Tsunuki The First - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com 

シングルモルト津貫 ピーテッド / Single Malt Tsunuki Peated - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

シングルモルト津貫 Minami-satsuma Art Collection #01 / Single Malt Tsunuki - Whisky Diary

whiskydiary.hatenablog.com

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山桜 安積蒸溜所&4 ワールドブレンデッドウイスキー / YAMAZAKURA Asaka Distillery &4 WorldBlended Whisky

本日は、山桜 安積蒸溜所&4 ワールドブレンデッドウイスキーをいただきます。
笹の川酒造・安積蒸溜所の原酒をキーモルトとして、世界4カ所の代表的なウイスキー原酒をブレンドしたものです。4カ所については表ラベルの英語を読むと、スコットランドアイルランド、USA、カナダと記載があります。
イチローモルトや長濱蒸溜所のAMAHAGANをはじめ、ジャパニーズクラフト蒸溜所でよくあるワールドブレンデッドですが、注目すべきは裏ラベルの「原料原産地名:国内製造(モルトウイスキー)」の表示です。複数の原料を使用している場合、最も使用料が多いものを記載することとなっていますので、このボトルは安積蒸溜所のモルト原酒の使用比率が最も高いことが分かります。私の知る限り、他社はほとんど「英国製造」で、過去レビューした山桜ピュアモルトもそうでした。「安積」の名を冠した製品は、安積原酒がメインというポリシーなのでしょう。

は薄い黄金色。

香りは、グレーンっぽい甘み、あんず、アルコール感。全体的にうすく弱い香り。

口に含むと、弱めの甘味と辛味から始まり、スパイシーな刺激が強くなってくる。舌が慣れるとモルトっぽさが感じられる。香り、味わいとも、過去の山桜に似ている。

少量加水すると、香りはさらに弱まる。味わいは急にまろやかになり飲みやすい。甘味が感じやすくなり、辛味は抑えめになる。

トワイスアップにすると、香りはほぼ消失し、味も薄まりすぎて何とも言えない。

ロックにすると、弱いながらもハチミツの甘い香り。味わいは、甘味:苦味=2:8くらい。甘いかな?と感じたらすぐに苦味が上書きしてくる感じ。氷が溶けて加水が進むと、苦味と辛味が強くなり飲みづらい。

ハイボールにすると、酸味がしっかり。旨味、苦味もあり。

これまで飲んだ安積、山桜の特徴と同じ傾向のワールドブレンデッドだった。ちょっと私の好みとは違うかな。

 

 【評価:6.5/10.0】

ボトル詳細

ワールド 
地域
蒸溜所
笹の川酒造
スタイル
ブレンデッド
熟成年数
アルコール度数
47%
容量
700ml

 

【山桜の他のレビュー記事はこちら】

ピュアモルトウイスキー山桜 リミテッドエディション / Pure Malt Whisky YAMAZAKURA Limited Edition - Whisky Diary

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 ピュアモルトウイスキー山桜 モルトセレクション2022 / Pure Malt Whisky YAMAZAKURA Single Malt Selection 2022 - Whisky Diary

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山桜 シングルモルトジャパニーズウイスキー安積 2022エディション / YAMAZAKURA Single Malt Japanese Whisky ASAKA 2022 Edition - Whisky Diary

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ジュラ10年 / Jura 10 years old

本日は、ジュラ10年をいただきます。
スコットランドのジュラ島で生産されるシングルモルトスコッチウイスキーで、地域はアイランズに分類されます。

色は綺麗な琥珀色。わずかに赤みも帯びている。

香りはバニラ、レーズン、プラム、かすかにピートスモーク。中程度に熟したフルーツの香り。アルコール感はほとんどない。これは大当たりの予感。

口に含むととてもスムース。ウイスキーらしくなく穏やか。しばらく待つとスパイシーさが感じられるようになり、更に待つとじわりと甘味が出てくる。鼻からはかすかなピートスモークの香りが抜けていく。総じて穏やかでとても飲みやすい。

少し加水すると、フルーティーな香りがより感じやすくなる。ハチミツの香りも出てきた。香りはよくなった一方、味わいはビターさが出て来てちょっと飲みにくくなった。

トワイスアップにすると、香りは弱まり味わいも弱くなってしまった。もともと甘さが少ないだけに、加水で甘さはほとんど消え、弱い味わいの中に苦味だけが残った感じ。

ロックにすると、甘味と苦味がそれぞれ強くなって美味い。口に含むと最初は甘味、その後苦味が優勢となり、最後はそれらが混ざり合ってフィニッシュとなる。加水が進むと穏やかでスムースな口当たりとなり、すいすい飲めてしまう。

ハイボールにすると、予想外に甘味がしっかり感じられ、フルーティーな香りと合わせてかなり美味しい。

久しぶりにスコッチの未飲ボトルをいただきましたが、私好みでとても美味しかったです。ジュラは12年も気になっているので、そのうち飲んでみようと思いました。

 

 【評価:7.5/10.0】

ボトル詳細

地域
アイランズ(ジュラ島)
蒸溜所
ジュラ蒸溜所
スタイル
熟成年数
10年
アルコール度数
40.0%
容量
700ml

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