シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士/ Single Blended Japanese Whisky FUJI

本日は、今月発売されたキリンのシングルブレンデッドジャパニーズウイスキー「富士」をいただきます。

ボトルの底に富士山が彫られているのがおしゃれ。

色は黄金色と琥珀色の中間くらい。

香りは、グレーンの甘み、はちみつ、アルコール感。やはりキリンはグレーンウイスキーが主体なのだろうか。また、この価格帯のウイスキーとしては香りは弱い。

口に含むと、アルコールの刺激が強い。アルコール度数が43%。二口目もやはり辛みが強く感じられる。

ウイスキー：水＝２：１くらいに加水すると、青りんごの香りが弱いながらも出てきた。刺激も弱まり、辛さ：甘さ＝２：１くらいといったところ。

トワイスアップにすると、よりやわらかな口当たりでやさしい甘味。日本人向けに、割って飲むことを前提にしているのだろうか。

前回の「陸」と比べてみると、さすがに「陸」よりは「富士」の方がアルコール感は少ない。香りも「陸」はもっさりしているに対して「富士」の方がさわやかさがある。トワイスアップの味わいでは、「陸」は辛さが主体的なのに対し「富士」は甘さが主体的。
キリンのブレンデッド「富士山麓シグニチャーブレンド」と比べると、「富士山麓」の方が熟成感や複雑味を強く感じる。トワイスアップでは「富士山麓」はまったりと甘くておいしい。「富士山麓」はジャパニーズではない（海外原酒も使用）かもしれないが、価格はほぼ同じなので「富士山麓」の方がおすすめ。

ロックにすると、香りはほとんど消えてしまう。味わいは、なめらかな甘みから入り、口内で徐々に苦みがましていく。そしてバーボン系の香りが鼻か抜けていく。ロックは飲める。

ハイボールにすると、グレーンの甘みと香りが感じられる軽い味わい。飲みやすいが特に特徴を感じるところはない。

富士御殿場蒸留所を訪問したこともありキリンの新製品を買ってみましたが、これはおすすめできるほどではありませんでした。

次回は「シングルグレーンウイスキー富士」をレビューする予定です。

【評価：5.5/10.0】

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