本日は、キリンのシングルグレーンウイスキー「富士」をいただきます。
富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキーだけから作られているのに、前回のブレンデッドと異なり「ジャパニーズ」の表記が入っていません。気になって日本洋酒酒造組合のジャパニーズウィスキーの定義を調べたところ、条件の一つに「麦芽使用」があるため、グレーンウイスキーは日本製でもジャパニーズ表記ができないのだと理解しました。
(なお当ブログのカテゴリーでは、海外原酒使用のものも含め、日本の蒸溜所で作られたものをジャパニーズとしています)
色は黄金色と琥珀色の中間くらい。ブレンデッド富士とほぼ同じ。
香りは、グレーンの甘み(セメダイン)、はちみつ、アルコール感。
- ブレンデッド富士と同じ表現になってしまったが、香りを比較するとシングルグレーンの方がグレーンの香りが強め。
- サントリーのシングルグレーン知多と比べると、知多は色は薄めの黄金色、香りはグレーン感が弱めで柿のような和の果物の香りを感じる。知多は開封後かなり時間が経ったものなので、経年変化の可能性もある。
口に含むと、中程度のアルコールの刺激とともに、グレーンの甘味が口内に広がる。後半では、マンゴーのような黄色いフルーツの印象が出てくる。アルコール度数が46%でブレンデッド富士(43%)より高いが、ストレートはこちらの方が飲みやすい。
ウイスキー:水=2:1くらいに加水すると、甘さがより支配的になる。その後中盤からスパイシーさがが表に出て来て、最後はドライな印象を残していく。
トワイスアップにすると、滑らかで飲みやすくなるが、甘味はあるものの刺激がない分ぼやけた印象になってしまった。好みにもよるが、加水は2:1くらいがよさそう。
ロックにすると、香りはバーボンに似たセメダイン(私は好き)。口当たりはやわらかく、程よい甘み。口内で温度が上がるにつれ、スパイシーに変化していく。ロックは美味しいな。
ハイボールにすると、グレーンの甘みが全開。すごく甘いハイボール。
ブレンデッド富士より、グレーンの特徴を強く出したシングルグレーン富士の方が私は好みだが、同じお金を出すならバーボンを買った方がよいかな。
【評価:6.0/10.0】
ボトル詳細
国 |
ジャパニーズ
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地域 | |
蒸溜所 |
キリン
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スタイル |
シングルグレーン
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熟成年数 |
ー
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アルコール度数 |
46%
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容量 |
700ml
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【キリンウイスキーの過去レビューはこちら】
シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士/ Single Blended Japanese Whisky FUJI - Whisky Diary
キリンウイスキー陸 (新ラベル)/ Kirin Whiskey RIKU (New Label) - Whisky Diary
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