本日は、新発売のキリンのシングルモルトジャパニーズウイスキー「富士」をいただきます。
「富士」ブランドとしてはこれが第三弾。シングルグレーン、シングルブレンデッドに続き、ついにシングルモルトが発売されました。パッケージ、ラベル、ボトルは、ほとんど同じですが、エンブレムが前二作が「F」の文字を中心にデザインしたのに対し、こんかいは昔ながらの紋章デザインです。私はこちらの方が高級感があるように感じます。
裏ラベルを見ると、前二作は特に説明がないシンプルなものだったのに対し、今回のシングルモルトは能書き文が書かれています。外箱の後ろ側には、テイスティングノートも書かれていました。
色は黄金色と琥珀色の中間くらい。前二作とほぼ同じ。
香りは、とてもフルーティ。青リンゴ、柑橘、クリーム、ハチミツ、アルコール感もあり。
口に含むと、度数が46%と高いこともあってまずは刺激と辛味が来る。そこを越えると甘味が感じられ、後味にビターさが残る。
ウイスキー:水=2:1くらいに加水すると、香りは弱まってしまう。飲み口はほどよい辛さになり、ハチミツやマーマレードを連想する甘い味わいが、スパイシーさと共存している。
トワイスアップにすると、辛さもおさまりスムースな口当たりになる。全般的に薄まって弱くなってしまった感は否めないが、味が崩れたとまではなっておらず、この飲み方もありだと思う。
ロックにすると、甘味と苦味が強くなり美味しい。辛さは一口目はほとんど感じなくなったが、口内で温度が上がるにつれてスパイシーに変化していく。
ハイボールにすると、柑橘系の香りと酸味で美味しい。ハイボールもおすすめ。
シングルグレーン富士もシングルブレンデッド富士も、私はあまりよい評価ができなかったのですが、このシングルモルト富士はなかなかに良いと思いました。前二作がグレーンが主体でバーボンぽさを強く感じたのに対し、これはバーボン臭(セメダイン臭。私は嫌いではない)はなく、フルーティーな香りで全く別物でした。キリンが目指す「クリーン&エステリー」の別の方向性なのだと思います。
ちょうど1年前に富士御殿場蒸溜所を見学に行きましたが、その時に観た新しいポットスチルで蒸溜したモルト原酒は、年数的におそらく今回のリリースには使われていないのだと思いますが、今後それを使った商品も出てくるでしょうから楽しみです。
富士御殿場蒸溜所は今年50周年で、50th Anniversary Editionの抽選販売も行われています。申し込みましたが、当たると良いな。
【評価:7.0/10.0】
ボトル詳細
国 |
ジャパニーズ
|
地域 | |
蒸溜所 |
キリン
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スタイル |
ブレンディッド
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熟成年数 |
ー
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アルコール度数 |
46%
|
容量 |
700ml
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【富士の過去レビューはこちら】
シングルグレーンウイスキー富士/ Single Grain Whisky FUJI - Whisky Diary
シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士/ Single Blended Japanese Whisky FUJI - Whisky Diary