Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

963ウイスキー 赤・黒・茶 / 963 Whisky Red, Black, and Brown

本日は、先週ウイスキーフェスティバルで購入した963ウイスキーの3種の飲み比べをします。赤ラベル黒ラベルはフルボトルで市販されていますが、茶ラベルのものはブレンデッドモルトで、量が作れなかったのでミニボトルのみとのことでした。
色の違いが分かるように、箱から出して写真を撮りました。
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赤ラベル RICH & SWEET ブレンデッド

色は明るい琥珀色。

香りは、甘い杏子とアルコール。

口に含むとアルコールの刺激がまずやってくる。それを過ぎると程よい甘みとリッチな旨味が感じられる。

トワイスアップにすると杏子感は消え、代わりにチョコレートを感じさせる香りに変化する。味わいは刺激が収まり、甘味と苦味が半々くらいで感じられる。

アルコール度数が46%(他2本も同じ)なので、私にはトワイスアップが飲みやすい。

【評価:6.5/10.0】

茶ラベル WOODY & YOUTHFUL ブレンデッドモルト

色は明るい琥珀色。
香りは、白ワインのようなフルーティーさ、ハッカのようなスーッとする刺激(アルコールか?)、あんずのような甘さ。スワリングを進めると、香水のようなフローラルな香りも出てくる。
口に含むと、赤ラベルの後の2杯目ということもあるだろうが、 舌触りはスムースで飲みやすい。WOODYの名の通り樽感がしっかり感じられるが、YOUTHFULというほど若さは感じられない。
少量加水すると、香りは青リンゴ感が強くなるが、香水の香りは消えてしまった。加水で香水の香りが立つことを期待していたが、長熟ではないためそうはいかなかったのだろう。
トワイスアップにすると、今度はフルーティーさが消えてチョコレートの香りが支配的になる。加水による変化が期待外で面白い。味わいはとてもやさしく飲みやすい。控えめな甘さと、さらに控えめな苦味で、リラックスして飲むことができる。

【評価:7.0/10.0】

黒ラベル SMOOTH & PEATY ブレンデッド

色はとても淡いレモンイエロー。
香りはピート、その奥に麦の香り。
口に含むと、麦の甘味とアルコールの刺激が同時にやってきて、口の中はピートの煙で満たされる。これは前の2本と全く方向性が違って面白い。
トワイスアップにすると、ピート香含めて香りは全体的に弱まるもののなお健在。味わいは刺激が弱まり、ほのかな甘さと適度な苦味と酸味にピートの香りが漂う。

【評価:7.0/10.0】

 

この3本は、いずれも海外輸入原酒を様々な樽で後熟させ、ブレンドした商品のようです。製造者と加工者が笹の川酒造株式会社で、企画・販売が福島県南酒販株式会社となっており、笹の川酒造の「安積」とは区別したブランディングをされています。

同じ963ブランドですがそれぞれ異なる個性で、楽しむことができました。

 

レビュー日:2022年4月2日

ボトル詳細

日本 
地域
蒸溜所
笹の川酒造
スタイル
赤・黒)ブレンディッド
茶)ヴァッテッドモルト
熟成年数
NA
アルコール度数
46.0%
容量
100ml