Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

<コンパスボックス>ザ・ストーリー・オブ・ザ・スパニアード / <Compass Box> The story of the Spaniard

本日は、ボトラーズのコンパスボックス ザ・ストーリー・オブ・ザ・スパニアードをいただきます。酒屋で見かけてジャケ買いしてしまいました。

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コンパスボックスは原酒構成を公開しているそうで、Webを検索すると次の構成らしいが、どれも飲んだことがない。。。(経験値不足)

  • アベラワー 1stフィル シェリーバット 40%
  • ティーニニック スペイン産赤ワインカスク 25%
  • ハイランドブレンデッド ヘビートーストフレンチオークカスク 15%
  • ディーンストン リフィル シェリーバット 8%
  • ディンストン リフィル ホグスヘッド 7%
  • グレンエルギン 再活性バレル 5%

と、日本語記事の受け売りで書いていたところ、公式HPにFact Sheetがあり、バッチによってそれぞれ異なることが判明。私が購入したボトルのバッチナンバーは「TS 2018-B」で構成は次の通りだった。(上記構成はTS 2018-Aのもの)

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色は綺麗な琥珀色。

香りは、赤く甘いフルーツ、レーズン、熟れた柑橘、そしてスパイス。とても複雑で重層的。蓋をして10分ほど放置すると、青リンゴやレモンといった若いフルーツの香りも出てきた。

口に含むと、砂糖や蜂蜜の甘味が強く感じられる。遅れて刺激もやってくるが、甘味がそれを上回る。赤い果実やブドウの香りが口内に広がり、ペッパースパイスが舌を刺激する。

少量加水すると、オレンジの香りが優勢になる。口当たりは刺激はおさまり、濃厚な甘さが舌を支配する。しかしそれとともに、アルコールではなくスパイスが舌を刺激して、味わいを引き締める。

トワイスアップまで加水を進めると、香りは薄めたハチミツのようになる。果実感はほとんどなくなってしまった。味わいはスパイシーな刺激が先に感じられるようになり、それを控えめな甘さがフォローしていく。

 ロックにすると、温度が下がることで刺激も甘味も抑えられる。しかしこれは口に含んだ時だけの印象で、その後口内で温度が上がると濃厚な甘みが増し、そしてスパイシーな刺激が現れて、このウイスキーの本領が発揮される。加水が進むと、香水のようなフローラルな香りが出てきた。これ好き。

ハイボールにするべきじゃない気がするが一応レビューなのでハイボールにすると、苦味が強く感じられる出来になってしまった。後味に赤い果実の香りが鼻に抜けていくのだけれど、この飲み方はもうしない。
ボトラーズに手を出すと沼にはまってしまいそうだが、コンパスボックスはお値段が手ごろでいいかもしれない。これは当たりだったので、他の種類も買ってしまうかも。
 

【評価:8.0/10.0】

ボトル詳細
地域
ボトラー
コンパスボックス
スタイル
ヴァッテッドモルト
熟成年数
N/A
アルコール度数
43%
容量
700ml