Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

宮城峡蒸溜所訪問(2回目)

2024/2/22(木)、宮城峡蒸溜所を訪問してきました。2019年ゴールデンウイーク以来、2回目の訪問になります。前回とは異なり、雪の中の訪問となりました。
訪問目的は2024年4月の大幅値上げ前に仕入れること。蒸溜所限定ウイスキーの他、鶴、伊達、フロムザバレルを買いたいと思います。

【前回の訪問記事はこちら】

アクセス

宮城峡蒸溜所へはJRで行きました。平日限定10,000円で乗り放題の神きっぷ「旅せよ平日!JR東日本たびキュン❤早割パス」(略してキュンパス)を使いたかったのです。東京から作並(宮城峡蒸溜所の最寄り駅)の単純往復で22,820円かかるところを10,000円ですみました。浮いたお金はウイスキー購入に使わせていただきます。
宮城峡蒸溜所へのアクセス方法は公式ホームページに何通りかありますが、一番楽なのは作並駅から無料のシャトルバスに乗る方法。ですが金土日祝日のみ運行のため今回(木曜日)は使えません。作並からバスの接続が悪く、愛子(あやし)駅から路線バスを乗り継いで、ニッカ橋で下車する計画を立てました。
ところが、前日の大雪で東北地方では電車のダイヤが大幅に乱れていて、仙山線も運行見合わせにはならなかったものの大幅遅延。バスのダイヤもどうなっているかわからないと判断し、作並駅から徒歩で向かうことにしました。
公式ホームページでは、徒歩で約40分、積雪時はお勧めしません、とありますが背に腹は代えられません。40分で歩かないと予約の時間に間に合いません。
 
電車を降りると雪国

歩道。小学校があるからでしょうか、除雪されていました。

しばらく歩くと除雪がなくなり、雪を踏み分けながら歩きます。

ニッカ橋

宮城峡蒸溜所(ニッカ仙台工場)入り口。ここからビジターセンターまで結構歩きます。

何とか予約時間までにたどり着きました。雪対策として登山靴を履いてきて正解でした。

見学

見学コースは前回と同じでした。クラフト蒸溜所を何か所か見学した後ですと、製造設備がとても巨大に思えました。
マッシュタン(糖化槽)

発酵槽

ポットスチル。初溜4基、再溜4基。

サントリーの白州蒸溜所では様々な形のもので原酒を作り分けていましたが、ここは8基ともほぼ同じ形状。

バルジ型でラインアームは上向き。間接蒸気加熱。軽い酒質になる。

余市は、ストーレート型でラインアームは下向き。石炭直火加熱。重い酒質になる。

貯蔵庫。写真を撮り忘れたので前回の写真を再掲。

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中の見学はなかったのですが、2021年に完成した新1号貯蔵庫があの建物だよという説明がありました。高さは10階建てビルくらいとのこと。余市もそうでしたがニッカの貯蔵庫は上の写真のようにダンネージ式の2段組みなのに対し、新1号貯蔵庫は高さがあるラック式(サントリーの白州蒸溜所やキリンの富士御殿場蒸溜所と同じ)。熟成の進み方は変わりますよね、と説明員の方に聞いたところ、その通りで熟成の進み方はこれから見ていくことになるとのこと。コンピュータ制御で樽の位置を入れ替える設備があるらしい。

試飲

見学ツアー最後の試飲は、前回と同じで宮城峡、スーパーニッカ、アップルワインの3種。

有料試飲は、残念ながら長熟品や終売品はなく、まずは蒸溜所限定の3種宮城県限定の伊達をいただきました。

続いて余市蒸留所限定の3種

グラスが小さく香りが取りづらかったのでレビューはできませんが、この中では余市ピーティ&ソルテが一番個性があり私好みでした。余市の3種も買ってきたもののまだ開けられていませんので、宮城峡3種と合わせていつかちゃんとレビューしたいと思います。

お土産

さて、お楽しみのお土産購入ですが、残念ながら買いたかった鶴、伊達、フロムザバレルはいずれもありませんでした。。。
さすがに蒸溜所限定はありましたが、有料試飲している間になくなりかけていて焦りました。試飲前にはピュアモルトもありましたが、試飲後には売り切れていました。というわけで今回購入できたのは次の5本。
  • 宮城峡 シェリー&スイート (180ml)
  • 宮城峡 フルーティ&リッチ (180ml)
  • 宮城峡 モルティ&リッチ (180ml) 
  • 宮城峡蒸溜所限定ブレンデッド
  • シングルモルト宮城峡

サプライズ

お土産を買い終えて作並駅に向かって雪道を歩いていると、車が止まって「乗っていきませんか」と声をかけられた。蒸溜所見学帰りの方でした。いったんは遠慮したものの乗せていただき、「今日はあまりよいものは売っていませんでしたねー。この後仙台で伊達を探そうと思っています。」と話したら、「伊達でしたらお譲りできますよ」とのこと。いやいやそれは申し訳ないと言ったのですが、たまたま6本も購入できたのとことでしたので、1本買わせていただきました。
こんなこともあるとはびっくり。ウイスキー好きはいい人が多いですね。
 
という訳で、今回の戦利品はこちら。

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