Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

ザ・ファイネスト スペイサイド32年 Y'sカスク The Finest Speyside 32 Years Old, Y's Cask

リカーマウンテン777で購入した量り売り品の最後、ザ・ファイネスト スペイサイド32年 Y'sカスクをいただきます。中身はシークレットですが、ラベルに描かれているロールスロイスから想像しましょう。

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 ザ・ファイネストスペイサイド32年Y'sカスク

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色は、赤味をおびた濃い琥珀色。さすが32年の超長熟。

香りはスワリングする前からシェリー樽由来のレーズンの香りが立ち上ってきている。スワリングすると、熟した甘い果実、オレンジの柑橘、バナナ、蜂蜜。複雑な香りが素晴らしい。マッカラン12年シェリーオークカスクで強く感じられる石油・オイルの香りは、32年ではわずかしか感じられる悪い印象はない。もったいないのでしばらく放置していたら、リンゴ系のやや若いフルーツの香りが強くなってきた。スワリングするとまた甘い系のフルーツに戻った。飲まずに香りだけでいつまでも楽しめそう。

さて、口に含むと濃厚な甘い味わいが最初に来る。48.5%あるのでアルコールの刺激も来るがすぐに舌は慣れる。じっくり味わうと焦がした穀物のようなビターさもあり、甘さ一辺倒ではない複雑さが感じられる。

少し加水すると、甘いフルーティーな香りが強まる。飲むとドライフルーツ感が強まっている。
トワイスアップにすると、水と混じりあうのにいつもより時間がかかる。しっかりスワリングして香りを取ると、青リンゴの若いフルーツ感が支配的になった。ちょっと置くと蜂蜜の甘い香りが出てくる。
口当たりはとても滑らかになり、味はとろけるような甘さ。余韻は砂糖漬けのフルーツ。
32年はこれまで私が飲んだウイスキーの中で断トツの超長熟ですが、これは芸術品ですね。

 

レビュー日:2021年5月7日

【評価:8.0/10.0】

 
ボトル詳細
地域
スペイサイド
蒸溜所
(シークレット)
スタイル
ティースプーンモルト
熟成年数
32年
アルコール度数
48.5%
容量
(量り売り)50ml