本日は嘉之助蒸留所で買った蒸留所限定シングルモルト嘉之助をいただきます。
蒸溜所限定シリーズとしては#007、Cask No.は20458。2018年9月に蒸留、2023年6月にボトリングなので、熟成期間は5年弱(57か月)ですね。しかし公式HPには「ピート原酒を当社メローコヅルのリチャー樽で21ヶ月熟成した後に、バーボン樽で31ヶ月追加熟成した」とあり計算が合わない・・・
色は少し赤みを帯びた琥珀色。
香りは最初はアルコールのツンとした刺激。アルコール度数が55%なので仕方がない。その後で杏子のような赤系の果実、ハッカ。フルーティーな印象で、その奥にピートの煙が感じられる。
口に含むとアルコール度数から覚悟していたがやはりとても辛い。しばらく我慢するが味わいを表現するまで落ち着くことはなかった。このボトルはHPを見てもカスクストレングスともシングルカスクとも書かれていないのだが、Cask No.が書かれていることやボトリング本数が200mlで814本ということから考えてシングルカスクであることは間違いなく、アルコール度数からカスクストレングスかどうかは微妙な線。
少量加水すると、柑橘系の香りが出てきた。味わいは幾分柔らかになり、甘みが感じられるとともにピートスモークが前面に出てくる。
トワイスアップにすると、エステリーでフルーティー。口当たりは滑らかで、甘み、辛み、苦みが1:1:1でよいバランス。アフターはピートの煙が鼻に抜けていき良い感じ。
ロックにすると、甘い杏子の香りがメインとなる。味わいは冷やされたことで甘みが強くなり、口内で温度が上がるにつれて苦みが追いかけてくる。シングルモルト嘉之助と同じパターンでこれも美味しい。
ハイボールにすると、酸味と苦みが強くなりちょっと飲みにくい。飲みごたえはあるのだがちょっともったいない飲み方かな。
蒸溜所限定ボトルということで貴重なボトルです。ただお値段が200mlで4,180円、700mlに換算すると14,630円と結構いいお値段です。蒸留所まで行く交通費とか宿泊費とかを考えるとそちらの方がかかってはいるのですけど。
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【嘉之助蒸留所の記事はこちら】
シングルモルト嘉之助 / KANOSUKE Single Malt - Whisky Diary