あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2022年の1本目は、昨年1月にウイスキーくじで当たった響21年です。
色は濃い目の琥珀色。ジャパニーズハーモニーと比べると色が濃いことが分かる。
香りは、響特有のグレーンの甘い心地よい香り。青リンゴ、バナナ、香木、ハチミツ、シロップ、少し接着剤。いろいろな香りが感じられ複雑。時間を置くと甘い熟成香が強くなり、更に複雑さが増す。
ジャパニーズハーモニーもベースとなる香りは同じだが、21年の後では感じることができる香りが弱い。ただ花の香りはこちらの方が強い。
比較すれば違いは分かるが、ジャパニーズハーモニーも十分良い香りで、単独で出されると私では区別はできないだろう。
口に含むと、滑らかに舌の上に滑り込んできてまず甘さが広がる。口の中で転がし甘さを味わっていると、遅れてスパイシーな刺激。
ジャパニーズハーモニーも同じ傾向だが、こちらの方が味わいは軽い。これが熟成年数の違いか。
少し加水すると、香りがとても華やかになった。短熟のものは少量加水ではあまり変化が感じられないが、長熟のものは違う。ここでは21年とジャパニーズハーモニーで大きな差がついた。
トワイスアップにすると、香りはハチミツの甘い香りが支配的になり、その奥に熟した柑橘の香りがある。ジャパニーズハーモニーの香りは弱まってしまうが、21年はトワイスアップでもなお香りを放ち続けている。
味わいは極めてまろやかで甘い。これは誰に飲ませても美味しいというのではないだろうか。至福の一杯といえる。
ロックにすると、更に至福度が上がる。まろやかな口当たりに濃厚な甘みと香り。オリエンタルな香りが口中から鼻に抜けていく。
最後に、バーで頼むともったいないと叱られそうなハイボールにすると、ここで初めて苦味が出てきた。甘味はいなくなり、炭酸の刺激と若くはない柑橘系の香り。物足りなかったので少し原酒をフロートすると美味しくなった。
ハイボールはちょっとあれでしたが、他の飲み方はどれも美味しく、至福の時を過ごすことができました。海外でたくさんの賞を取るほど高い評価を得ているウイスキーはさすがですね。大事に大事に飲んでいきたいと思います。
【響ジャパニーズハーモニーのレビュー記事はこちら】
響 ジャパニーズハーモニー Hibiki Japanese Harmony - Whisky Diary