Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

玉兎 2021 Edition / Gyokuto 2021 Edition

本日は、三郎丸蒸溜所の玉兎2021 Editionをいただきます。
発売は2021年5月のはずですが、なぜか今頃大手百貨店T島屋に並んでいたので購入しました。Moon Growよりは安く十年明よりは高く、ラインナップ上の位置づけはよく分かりません。

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は明るい黄金色。淡いイエローだった十年明よりは濃いがウイスキーとしては薄め。

香りは、バニラとレーズンの甘い香り。ちょっと時間が経つと、麦芽とほのかなピート。十年明とは全く違う。

「三郎丸蒸留所モルトをキーモルトに幅広い年代から原酒を吟味し、平均酒齢が10年以上となるようにブレンド。」とあり計算方法が気になるが、そこそこ熟成感も感じられ、「木工の町井波で製造した焙煎樽熟成のスコッチグレーンやシェリモルトが織り成す多層な香味が特徴です。」というのもうなずける香り。

口に含むと、甘さが支配的でそこそこの刺激も遅れてやってくる。甘さはシェリー樽系と、バーボン樽ならぬ焙煎樽によるバニラと思われる。

少量加水すると甘い香りが立ち上る。バニラ・レーズンに加えて、チョコレートと黄色いフルーツの香りが高まった。

ウイスキー:水=2:1まで加水すると、香りは弱まりフルーツの香りが残る。味わいはマイルドになるがコクもあり、甘味が支配的で美味しい。

トワイスアップにすると、香りは弱くなる。甘い香りは消え、若い香りが残る。味わいは、甘味が後退し、ちょっと苦味が前面に出てきた。

ロックにすると、香りはモルトが支配的になる。口に含むとシェリー樽の甘味と苦味、口内にしばらく置くと徐々に苦味が強くなり、スパイシーさも感じられるようになる。飲みごたえあり。

ハイボールにしてもシェリー樽感はしっかり残る。味わいには新たに酸味が加わった。

これまで飲んだ三郎丸蒸溜所のウイスキーとは違い、ピートはあまり感じられず、シェリー樽感が支配的な香りと味わいでした。海外原酒の割合が多いのかもしれませんが、私には美味しく思えた1本です。

 

レビュー日:2022年2月11日

 【評価:7.5/10.0】

ボトル詳細

日本 
地域
蒸溜所
三郎丸蒸溜所
スタイル
ブレンディッド
熟成年数
アルコール度数
46.0%
容量
700ml

 

【三郎丸蒸溜所のレビュー記事はこちら】