Whisky Diary

セキュリティエンジニアのウイスキー研究日誌

シングルモルト戸河内 / Single Malt Togouchi

本日は、シングルモルトジャパニーズウイスキー戸河内をいただきます。
クラフトジンでも有名な桜尾蒸溜所。広島県廿日市市の酒蔵です。桜尾と戸河内の2つのブランドを持ち、貯蔵庫の場所を冠しています。桜尾の貯蔵庫は瀬戸内海近くにあり、潮風が届き、気温差が大きく熟成が早まると言われているのに対し、戸河内は山あいの地にあるかつての鉄道トンネルの中に貯蔵庫があり、四季を通じて冷涼な気温が保たれ静かに熟成されています。
  • 桜尾:瀬戸内の海と風に磨かれた味。
  • 戸河内:広島の山あいで時を経て深まる味。
同じ原酒を異なる環境で熟成させると、どのような違いが現れるのか楽しみです。

↑ 桜尾は金、戸河内は銀がテーマカラーのようです。

 

は薄めの黄金色。桜尾よりも薄い。

香りは、バニラ、レモン、ミント、かすかにピート。桜尾と比べると、より柑橘の爽やかな印象。色の濃さと一致するが、桜尾の方が熟成が進んでいるように思える。
口に含むと、熟成年数が短く若い味わいに感じるが、その分フレッシュな印象と、蒸溜後の麦芽の特徴が残っているように思える。その一方で、桜尾で感じられたスパイシーな刺激はなく飲みやすい。若いのに刺激は少ないのは不思議。味わいは中庸で、甘味、辛味、苦味、酸味、いずれも突出したものはない。

ウイスキー:水=2:1位に加水すると、エステリーな香り。味わいは相変わらず中庸。

トワイスアップにすると、中庸な味わいがさらに薄まり、特に表現するものがなくなってしまった。

ロックにすると、滑らかな口当たりですっと入ってくる。乳酸のような未熟成感から始まり、控えめな甘みと苦味がクリーミーな感触に包まれている。

ハイボールにすると美味い。酸味主体でほろ苦さがあり、乳酸の若々しさとクリーミーさが感じられる。

 
桜尾はレアとはいえ何回か酒屋さんで見かけたのですが、戸河内は初めて見つけて買うことができました。まだまだ若い印象ですが、これが静かな環境で12年熟成されるとどうなるのかが楽しみです。
 
【評価:7.5/10.0】
ボトル詳細
日本 
地域
蒸溜所
桜尾蒸溜所
スタイル
熟成年数
NA
アルコール度数
43%
容量
700ml

シングルモルト桜尾のレビューはこちら】

シングルモルト桜尾 / Single Malt Sakurao - Whisky Diary

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