本日は、ちょっと変わり種です。
Muichibutsu Anniversary Bottle Sherry Cask Pedro ximenez single malt No.296 No.569 aged 10 yearsをいただきます。
Muichibutsu(無一物)は、壱岐の蔵酒造の麦焼酎をシェリー樽で熟成させたブランド。このボトルは10年間長期貯蔵したもので、色の濃さが焼酎のレギュレーションを越えているためリキュールとして販売されたものです。
色は濃いブラウン。
香りは甘いカラメル、ハッカ(揮発したアルコール感)、レーズン。香りからは焼酎は感じられず、熟成されたウイスキーのようだ。
口に含むとスパイシーな刺激と心地よい甘み。口内で転がすと、旨味がジワリと広がる。飲み込んだ後の余韻は長く、シェリー樽由来の香りをたっぷり感じることができる。
トワイスアップにすると、飲みやすくはなるが、香りや味わいは物足りなくなる。
ロックにすると、ロックにしてはスムースな口当たり。味わいは程よい甘み。口内で温度が上がると苦みが加わってくる。若干焼酎の感じもあるが、それでも十分おいしく頂ける。
ハイボールにすると、甘苦さに酸味が加わった感じ。美味しくはあるが、このお酒の熟成感を味わうにはちょっと不向き。
焼酎の長期樽熟成はいくつかの蔵から出されているが、ウイスキーとはちょっと違うフレーバーもあるものの、一つのジャンルとしてあってよいのだと思う。酒税法の関係で樽熟成による色が濃くなると焼酎を名乗れないレギュレーションは、見直して別ジャンル(長熟焼酎とか)としてもよいのではないだろうか。
【評価:8.0/10.0】
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