本日は、シングルモルト津貫 2024 Edition をいただきます。2022、2023は入手に苦労しましたが、2024は早くも入手できました。生産本数は48,200本だそうです。
ラベルは2022と2023は蒸溜所建物でしたが、2024はポットスチルです。アングルは少し違いますが、2023年7月に津貫蒸留所を訪問した時に撮影した現物の写真はこちらです。
色は綺麗な琥珀色。2022、2023と比べると、ほんのわずか赤みがかかっている。シェリーカスク由来か。
香りは、バーボンバレルのバニラの香りに加えて、シェリーカスクの甘いレーズンの香りがはっきりと感じられる。さらに麦芽、柿の香りも。2022と2023の香りと比較してみるが、レビュー記事を書いた時と違い香り立ちが弱い。レビュー記事を書いたのは夏だったので、外気温の違いが影響していると思われる。この3つの中では、2024が最も香りが強い。
少量加水すると、バニラの香りが強まった。
ウイスキー:水=2:1位に加水すると、スパイシーさは引っ込みまったりとした甘味を存分に楽しめる。
トワイスアップにすると、香りにフルーティさが出てきた。味わいは加水に負けずに崩れす、甘味とコクを維持していておいしい。加水すると、2024は2022、2023に比べて熟成感がアップしているように思える。熟成期間が長い原酒が使えるようになってきているのかも。
ロックにすると、とても濃い甘味と苦味がお互いに引き立てあってとても飲みごたえがあり美味しい。これはすごい。加水が進むと、麦芽と乳酸菌の味わいが出てくる。これは津貫の特徴の一つ。
ちなみに裏ラベルのブレンダーからのコメントは次の通り。
2022「コク深い甘さとフレッシュなフルーティさの調和した味わいをお楽しみください」
2023「ふくよかな厚みとフレッシュなフルーティさが複雑に織りなす奥深い味わいをお楽しみください」
2024「やわらかく広がる甘く芳醇な香りとコク深く厚みのある味わいをお楽しみください」
2024では「フルーティ」のキーワードが消えていますが、熟成を想起させる「芳醇」「コク」「厚み」といったキーワードがでています。津貫蒸留所の蒸留開始から7年、熟成が進んだ原酒が増えてきて、さらなる高いレベルに進化してきたと感じます。現時点ではコンペティションの受賞はまだありませんが、このボトルは良い賞を期待できると思いました。知らんけど。
【評価:8.5/10.0】
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